FIU・JAPAN・GAZETTE 1996年7月28日


▽オン・キャンプ/オフ・ベース
暑中お見舞申し上げます。蒸し暑い日が続きますが、火を通したものを食べて、元気に過してください。
さて、前回のミーティングは展覧会への参加がテーマでしたが、展覧会の概要、製作する作品などについて、少し詳しく書いておきます。
まず、展覧会については同封のチラシを見てください。海外からの招待作家による「アトピック・サイト」、国内外の若いアーティスト、グループによる「オン・キャンプ/オフ・ベース」、インターネットを使った「TOKYO ・アート・ゾーン」という3つの展覧会が「21世紀への都市芸術プロジェクト」として、一つにまとめられています。主催者は、「TOKYO シーサイドフェスタ'96 アートプラザ実行委員会」、要するに「東京臨海地区祭り」、ざっくばらんに言えば、中止した都市博の補償のために東京都が開く展覧会です。そのうち、大榎淳+FIU Japan として、私たちが参加するのは、2つめの「オン・キャンプ/オフ・ベース」。臨海副都心に新しく造られた国際展示場「ビッグサイト」の西4ホールという非常に大きなスペースに、数十台のトラックが置かれ、それをそれぞれの作家・グループが、仕切りに、あるいは展示場所として使い、また運転手は付かないものの、そのトラックで会場の外に出かけていってもいいという、そういった展覧会です。アトピック・サイト同様、社会的、政治的な問題をテーマとする、あるいは美術館の枠を超えて外部の環境にアプローチしていくような作家・グループが多数参加します。ちょっとおもしろそうではありますが、問題はやはり東京都で、すでに作品の企画書の段階でクレームが付くものもでてきているようです。アトピック・サイトの「希望的都市生活のためのアート展」、オン・キャンプ/オフ・ベースの「都市生活の中に浮遊し、活力を与える新しいアーティストたち」という言語に絶するコピーも、そのために付いているのでしょう。規制がうるさそうだということを、一応書いておきます。
次に、出品する作品ですが、前回のガゼットにも書いたようによく観光地などにあった記念写真撮影用の看板を4つ作ります。題材は、皇居、原子力発電所、沖縄、新宿西口の4つです。作品のタイトルは「表象の帝国ヒア&ゼア」。チラシにある柏木博氏の文章と同じく、「現在の都市をもう一度見つめなおし、未来に向けた『希望の都市』を芸術を通して発見」する試みだと言うことができるでしょう。看板の素材にはダンボールを使い、その上にアクリル塗料で描くようになるだろうと思います。
次の7月28日(日)のミーティングでもう1度打ち合わせをしますが、8月8日(木)、9日(金)に会場で作業することになります。都合のつく方、特に絵の描ける方は、ぜひ製作に参加してください。東京都の役人が考えるのとは違う「希望の都市」を造ろうじゃありませんか!
ミーティング参加者:新井、伊藤、大榎、重岡、針生、福田、守谷、八鍬(敬称略)

▼会計報告
ガゼットのコピー代に経費が掛かって、前回だけで見ると収支は6,448 円の赤字。前回までの繰り越し分を取り崩すことになってしまいましたが、まだ6,552 円が残っています。前述の展覧会「オン・キャンプ/オフ・ベース」への参加で必要となる費用は、主催者側から製作費が出るので、それで何とかやりくりできるだろうと思います。
収入
前回繰り越し 13,000 円
参加費 8,000 円
計 21,000 円
支出
会場費 1,900 円
切手代 7,200 円
封筒代 435 円
コピー代 4,913 円
計 14,448 円

△夏の展覧会、フェスティバル、セミナーなど
7月24日から東京都現代美術館で開かれる「近代都市と芸術」展は、都市博の関連企画だったものがそのまま残ったもので、コンセプトは「都市」に関係のある作品を集めただけ。何億使っているのか知れませんが、心底つまらなさそうです。
さて、アーティスト(芸術家だけでなく、さまざまな職業、経歴のそれに関わる人たちがいます)が主体となって運営されている企画を3つ紹介しておきます。1つめは、チラシを同封しましたNIPAF の「第1回ニパフ現代芸術信州セミナー」。これはチラシを見てください。2つめは「アートキャンプ白州'96 」。白州は今年で9年めです。7月6日から8月25日まで。ワークショップ、舞踏・ダンス・パフォーマンス公演、コンサート、道化芝居、サーカス、映画、野外展示など充実しています。東京事務所は、Tel.03-5340-3860、Fax.03-5340-3861。3つめは、体験型のアート&サイエンス展「メビウスの卵」展。7月20日(土)から31日(日)まで。会場は、大崎のO美術館(Tel.03-3495-4040)。25日(木)は休館ですが、連日午後2時からワークショップもあります。
創造性=資本(≠金)。山村工作隊はいつもそれなりに赤字です。

▲次回ミーティングのお知らせ
次回はまた展覧会の打ち合わせです。作品製作の段取り、会期中会場につめる人間の割り振り、参加・協力者への手当など、細かな点をクリアにしておきたいと思います。参加・協力しようという方にはできるだけ出席してほしいのですが、都合のつかない場合は、大榎、または守谷まで連絡を取ってください。また、作品のベースとなる観光地の看板の歴史、由来などについて、前回の出席者それぞれが調べてくることになっていますが、もし、ほかに分かる方がありましたら、教えていただけると助かります。尚、今回は神宮前区民会館が休館日で使えず、千駄ヶ谷区民会館が会場です。注意してください。
日時:7月28日(日)午後6時30分~9時30分
会場:千駄ヶ谷区民会館(JR原宿駅竹下口から徒歩5分 03-3402-7854)
参加費:1,000 円程度
問い合わせ:Tel./Fax. 03-3395-6175 守谷

☆前前回のミーティング「電子ネットワークと表現をめぐって」の粉川さんの話をまとめなければならなかったのですが、今回はパスさせてください。その時のヴィデオをざっと起こしたのですが、情報量が多くて簡単にはまとまりません。全部を掲載するのがいいようにも思うのですが、かなりの量になるので、ちょっと考えています。ヴィデオは、大榎君が編集してくれることになっていますが、今のところ、申し込みゼロです。
(守谷)


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